デンマーク女性首相の「鼻」騒動にみるルッキズム
近年、ルッキズムが問題視されるようになりました。横文字ではない言い方をすると「外見至上主義」「外見差別」です。就職、採用、昇進など、本来は能力で判断されるべき場で、対象者の「容姿」に重点が置かれてしまっていることがあるようなのです。
特に女性は容姿で判断されやすいです。企業の採用や昇進を決める立場の人にまだまだ男性が多いというのも原因の一つでしょう。世間に「女性は綺麗であるべき」という無意識の共通認識があるのはなかなか厄介なことです。たとえば化粧というものについて。「女性であれば化粧をするのは最低限の身だしなみである」と考える人はありとあらゆる場面で存在します。そういったなかで、女性が「素のままの自分」を受け入れることができないことが美容整形ブームにもつながっています。
先日、知人の女性Aさんと話していたところ、このルッキズムの話になりました。Aさん曰く「事務職や営業職で企業に入社しようとすると、どうしてもルッキズムの壁があるから、その点『手に職』はやっぱり強い。弁護士とか税理士とかのいわゆる「士業」も強いと思う」とのこと。その後、色んな方向に話が展開したところでAさんは言いました。「ヨーロッパだと男女平等だから、ルッキズムの問題はないんじゃないの?」
ところが実態は違います。先日とんでもないニュースが連日ヨーロッパのメディアを賑わせていました。
ことの発端はこうです。デンマークのMette Frederiksen首相(女性)は8月にウクライナを訪問しました。首相はウクライナ滞在中に空襲警報を経験し、現地が今もなお深刻な状況にあることを確認しました。デンマークに戻ると、首相のもとにインスタグラムであるメッセージが届きました。こちらです。